古民家研修会に参加した。伊豆沼のほとりにある”古民家レストラン岩松”さんが今回のスキルアップ研修会です。
古民家鑑定士は去年取得した民間の資格ですが気長に古き良き伝統工法の何たるか?を残った人生でその何たるか?を検証していきたいと始めたものでした。何回かお誘いを受けておりましたが今回が初めての参加です。
午前中、急な検査業務の依頼を終わらせその後、午後1時半現地集合に向け”古民家レストラン岩松”さんへ一直線・・・・何とか間に合ったぁ!初研修には遅刻せずに済みました。
それからは参加者の皆様からとの名刺交換から始まって、会が正式に開始された。まず、オーナーの岩松さんから家の歴史や生い立ちを話していただき、家屋は築約300年と判った。
大工は有名な気仙大工が施工しまた、その指物が大工の名声の特徴でもあった。手彫りで端正込めた欄間に麻の花が散りばめられている彫刻は幸福の願いが込められているという。3間の尺真物(樫)の鴨居は見事であった。
それにしても民家だからであろうか天井板の張方向は”床差し”(竿縁天井の竿が床の間を差した形態)である。以前にも大倉ダムほとりの古民家もおなじであった。やはり武家文化からでた書院造でも民家では恐れ多い・・・ということだろうか?武家屋敷では忌み嫌っている”床差し”も農家では自由自在なのでしょうか?
今回は母屋の鑑定の研修であったがこの地域に多く散在している”長屋門”の形態の入口門である。用途的には農機具置き場ではあったが、農作業の手伝人の宿泊所でもあったらしい。
小屋組みも独特で面白かったがそのうち紹介しようと思う。
そして、以前加美町で拝見した古民家にあった倉庫の下屋に吊ってあった小舟がここ長屋門にもあった。やはり、水害対策であったのでしょう。
そんなこんなで、鑑定実習もさながら見惚れてしまい時間があっという間に終了してしまい、コーヒーをいただき閉会となった。そして、予定通りこの場所から10分くらいなので”くりはら田園鉄道公園”に寄ってみた。感慨深く完成を見てきた。これから、外構が始まるのだと思う。