「おおなんDIY木の学校」は中国山地の真ん中に位置する鳥取県邑南(おおなん)町で、空き家改修の現場を「教室」に見立てて実施する取り組みで2019総務省関係人口創出モデル事業としてスタートしたとのことです。
今後、宮城県内各地域でも徐々に展開していく流れとして空き家の有効利活用の手法の一つとして認知されていくものと思われます。
その背景には現代の”新建材”でできた創造物(マイホーム等)に対する断罪とアーツ&クラフトという時代の流れに目覚めた環境意識と美意識の高まりに他ならないと言われています。いま、クラッシュ&ビルドを前提としたハウスメーカーはその動きに危機感を募らせているのが現状です。
働き方改革によって生まれる”余暇”を自らの手によって造作していく喜びや充実感は今後の人生の過ごし方の前提とする”豊齢人生の仮定”かもしれません。震災等によって高騰する職人の手間と職人不足を考慮するとDIY型リノベーションや新築へ介入は今後の解決策の一つとした有効な手段と考えられます。
新たにONENESS仙台設計企画室は直営方式で建てていく手法の一つに”施主自ら施工”部分を加えていこうと思います。(本年中に骨格を作りたい)
”手造りキッチン”をはじめ”珪藻土左官””杉25㎜無垢材床材貼”を楽しみながら真に身体に優しいマイホームを実施工程に組み込んでいくのも一考。空き家をシェアハウスに住民予定者とDIYで造っていくのもよし、賃貸型DIYリノベは専用の契約書を用意して施工へ確実に進めていける市場を創造する。
新建材の断罪は接着剤の”ノンホルムアルテヒド””ノントルエン”の窮まりで1%未満であれば”ノン”と明示できる業界や経済産業書の罪と言って差し支えないものでしょう。老人、幼児には極めて厳しい現実だと思います。事実、私の引き渡した物件の中にも”発疹”が出て深刻な状態を突き付けられた現実もございました。
第三の人口と言われる”関係人口”は自治体と一体になって協定を結んで初めて有効な増やす手法と言えるのです。こういったDIYリノベを使って弱者であるシングルマザーの子育て環境とかに有効に空き家をシャアハウスに改造して楽しみながらコツコツと自治体と一緒に歩んでいけるような環境がこれからの地方を守っていけることなのかな?と感じる所属団体(古民家再生協会)の広島での勉強会でした。