地盤改良の解析にも最近、多岐に亘ることを知った。以前であればデーターの感じ方で”これ本当にここまで必要なの?”と思うことがあった。
地盤保証という観点と「地盤改良工事屋」さんのお仕事に関わるグレーな部分とも言えるかもしれない。
営業的には”地盤保証”という文言がうけるのでしょう。
不同沈下があった場合、建物の瑕疵保証(10年保証)より俊敏に修繕に向けた判定ができる・・・ので単純に鵜呑みにしていた過去がある。例の事件があるまでは・・・・・。
例の事件の背景には「地盤改良工事屋」さんのノルマがあったことが発覚(実際に会社からかなりのプレッシャーを懸けられている証言もある)した後、今はかなり慎重になってきているし調査結果の解析や方法も変わってきている。
最近では、選択した地盤補強方法に地盤保証が付かなくとも建物の瑕疵保険用にしっかりした構造計算根拠による表層改良工事を行えば建築士としての役割は果たせるのではないだろうかと思う。
ここに「2007年版建築物の構造関係技術基準解説書」がある。
基礎の底盤から2m範囲のN値の平均値を算出したうえで現地土壌のサンプリングを行い含水率による・・・固化量を決定し圧縮試験を行う。このデーターや現場の施工監理を的確に行うことにより安価なで地盤補強ができる。
住宅の地盤改良工事の主流は、柱状改良工事から始まってピュアパイル工法と進化をしてきたとはいえまだまだ高額な負担である。
しっかりした根拠の上で改良工事を選択するのは我々の務めではないだろうか?
地盤調査会社任せにせずに・・・・・。